勘違いしないでよっ


分かりやすい嫌がらせに
あたしはいらいらした。

「っと…痛いんだけど。」


あたしは控えめに言った。


一瞬だけ黙って
派手グループは再び騒ぎ出した。

無視、ですか…


1人は好きだし苦ではないけど
無視されるのは好きじゃない。

というか、誰でもそうだと思うけど。

決して良い気分ではない。



あたしはまた文句を言い直すのさえ
めんどくさくなって
反抗するのは辞めた。

少しだけ列から外れてしまった時

クラスがまとまった列が動き出した。


「ちょ、待って…」


そんなあたしの声を
聞いてくれるはずなんてなくて
どんどん進んでいく行列。

派手生徒AとBに
あたしの入る位置は占領され
あたしは諦めていちばん後ろに並ぶ事にした。


列のいちばん後ろは
遅刻者の位置。

遅刻した者は
3回で反省文を書かなくちゃいけない、



それで済むなら
何でもいいけどね。


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