勘違いしないでよっ
誰よりも尊敬していて
誰よりも大好きで
たった1人の家族である父が
あたしにそう言ってくれた。
「誰でも、合わない場所はある。
それが日和にとって
学校だったってだけだ。
行きたくないなら
行かなくてもいいよ。
今回だけじゃないんでしょ?
こういうの。」
父は、あたしの味方で居てくれる
それが嬉しすぎて
以前されていた事なんて
何でもないって思えた。
「日和は何にも言わないし
僕が何も知らないと
思ってるらしいけど、
そんな事ない。
今までは頑張って隠してるって
思って何も言わなかったけど
もう我慢しなくていいよ。
僕はそんな事気にしないから。」
「勉強なら、僕が見るから
学校には行かなくていい。
行きたくないなら、ね?」
「うん…う、ん…。」
涙を必死にこらえながら
頷くことしか出来なかった。
父の負担になってはいけない。
心配させてゃいけない。
この思いだけが、
あたしを頑張らせてくれていた。
でも、それは本当は辛くて
哀しくて寂しかった。
もう、しなくていいんだ。
そう言ってもらえただけで、
あたしはとても大きな重荷が
消えた気がしたんだ。