愛騎士

その話しを聞いたマリアは静かに涙を流した。

マリア「……しょうがないじゃない。
私だって瑠威と一緒に一族を復興させたいわよ。
でも、無理よ」

瑠威「どうして!?
2人で頑張ればできるよ!!」

マリア「無理よ。
だって、この国にKINGがいる限り無理だわ」

凛「……」
風華「……」
愛「KING…」


瑠威「姉さん…」

マリア「私達はもう、無理なの。
夢も見ちゃダメ、現実を見なきゃ。
もう私達には賭ける物なんかないわ」

凛「賭けろよ」

今まで黙っていた凛が言った。

凛「俺達に賭けろよ」

マリア「何、言ってるの?」

凛「いつからこの国は女泣かせる用になったのかね〜ハァ、俺達がKINGを潰してやる」

瑠威・マリア「!?」

マリア「無理よ!そんなの出来る筈ない!!」

愛「出来る、出来ないの問題じゃないの」
風華「やる、やらないの問題だよ」
愛「大丈夫、私達は天下の騎士様だよ」

マリア「どうして…」

凛「あ?」

マリア「どうして、そこまでしてくれるの?」

凛「さぁな。
ただ、男は女の涙に弱いんだよ。
それに俺達は騎士だ、今度は国民救う"騎士"になるだけさ」

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