愛騎士

…………あれ?


鳴らしたのに、居ないのかな?


もう一回。


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン……
ドガッ

「うるせぇぇぇ!!」

いきなりドアが開いて出てきたのは男の人だった。


服装はスーツをだらしなく着ていてYシャツの袖をまくっている。


「ンだよ、お前」

男は瑠威に話し掛けた。

ハッ「ぼ、僕の名前は田中瑠威です!!
あの依頼しにきたんですけど…」

「あぁ〜冷やかしならとっとと帰れぇ

餓鬼が依頼なんて…
金持ってきてから出直しな」


瑠威(なにこの男!!ごっつムカつくんすけど!!
なにこいつ、なにこいつぅぅぅ)

「お、お金ならあります」
瑠威は自分の通帳を出した。

「あ?ったく餓鬼の通帳で何とかなるわけ…」
男は通帳を見た。


男(0が多いぃぃ!!
マジかよ、マジかよ!!
なにこの餓鬼、スゲーじゃんスゲーじゃん!!)


「ゴホンそれじゃお客様中へどうぞ」

「あっはい!!(うわぁ〜金見て態度変わったよ、こえー)」


そうしてやっと、瑠威は騎士の中に足を踏み入れた。
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