愛騎士

瑠威「依頼内容なんですけど、実は姉の事を調べてほしくて…」

凛「姉ちゃんの事を?
またどうして?」

いつのまにか凛はオーナー専用デスクに座っていた。
瑠威「僕の家は元々二流貴族で、家はまぁまぁ裕福でした。
母は僕を産んですぐに亡くなりましたが僕達は幸せでした。
でも数年前にKINGが出来て僕の家は貴族落ちをし、父はストレスで自殺しました。幸い元貴族なんで姉弟二人で生活するのは金銭面的にも十分でした。
でも……」

瑠威は一息入れて、また口を開いた。

瑠威「最近、通帳から勝手にお金が引き下ろされているんです。
通帳の管理は姉さんがやってるから、聞いても関係無いでしょの一点張りで…
姉さん、もともと男関係に軽くて、でも尽くすタイプだから心配で…」

凛「それで姉ちゃんの事調べてほしいわけだ」

瑠威は静かに頷いた。

瑠威「僕、姉さんと一緒に一族を復興させたいんです。二流貴族じゃなくていい、三流でもいいんです。
ただ、昔みたいに皆で暮らしたいんです」

風華「とんだシスコン野郎だな」

瑠威「ハハッよく言われる」
凛「ハァんじゃ行くか」

瑠威「えっ!?
受けてくれるんですか!?」
凛「めんどくせーけど掘っとくわけいかねーよ」

愛「よしっ、行くか」


こうして、任務を開始するのであった。
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