あおぞらペンダント
「はい、ケーキ買ってきた。」
「わぁ、ありがとッ!!」
陽菜の笑顔を見れて良かった。
それから俺らはしばらく話してた。
「じゃぁ、そろそろ帰るな?」
「うん、気をつけて。」
「おう、じゃあな。」
「ばいばい…あっ、待って!!」
俺は呼び止められたので振り返った。
「どした?」
「…来てくれてありがと。それだけー。」
陽菜は満面の笑みで言った。
「なんだよ、らしくないな。」
俺は笑いながら言った。
「いいでしょ、ばいばい。」
「おう。」
俺は手を振ると病室を出た。
病室を出る瞬間、陽菜の顔が
曇ったのを俺は見逃さなかった。