あおぞらペンダント
[陽菜ver]
「どうしてあたしが…。」
侑太が病室を出て行った後、
あたしは小さく声を漏らす。
病気を宣告された日、
あたしはあまりショックを受けなかった。
心のどこかで分かってたのかもしれない。
たびたび頭痛はあった。
でも何回繰り返しても
すぐに治まって特に異常はなかった。
だから安心しきっていたのかもしれない。
いくら悔んだってこの病気は治らない…。
明日からは治療をしながら学校に通う。
侑太に迷惑をかけてしまう。
どうしてあたしが…。
どうして…。
余命 残り半年。