あおぞらペンダント
春の悲劇の予兆
春の朝。
俺の名前は…
<橘 侑太>
tachibana yuta
俺はパンをかじりながら新学期という苦痛を胸に登校していた。
なんも変わらない朝。
みんなダルそうに歩いてる。
会社に行くサラリーマン。
雑草抜きしているおばちゃん。
そして俺。
「はぁ~…ダル…。」
俺は校舎を目前にため息をついた。
ドカッ…
「痛ってぇー…。」
「侑太、おっはよー。ってか、なにため息ついてんのよ!」
これもいつもと変わんねぇ…。
目の前でニカニカ笑ってんのは一応おれの彼女…