あおぞらペンダント
「もしもし、陽菜おはよ。」
「あっ、侑太。おはよー。」
「朝からどした? もしかして寝坊か?」
「ううん、その逆。
久しぶりに学校だから緊張しちゃって!」
「そんな緊張しなくても。
陽菜は陽菜らしくな。」
「うん。あっ、そうだ!
今日家まで迎えに来てー
…って言っても向かい側の家だけどぉ。」
「そんなのいつものことだろ?
わかってるよ、待ってろ。」
「そーだったね。じゃあ待ってまーす!」
一通り会話した後、俺は電話を切った。
今日の陽菜はまあまあ元気みたいだ。
やっぱりあんな夢なんかありえない。
ただの夢だ、ただの夢。
俺は朝食を食べ、
母に挨拶をして家を出た。