あおぞらペンダント
あれから数分。
陽菜は笑顔を見せながら家を出てきた。
やっぱり陽菜は笑ってる時が一番いい。
「おっはよーん、トォッ!」
ドカッ…
「いってぇ…」
今日も陽菜に鞄で頭を殴られた。
頭を摩りながら陽菜の手を握る。
俺たちは手を繋ぎながら学校に向かった。
この時俺は陽菜の病気を忘れていた。
だから何も考えず楽しんでいた。
こうしているうちに病気が陽菜を
蝕んでいってるなんて知りもせず…。