あおぞらペンダント

帰りのホームルームが終わると
陽菜が走って駆け寄ってきた。

「ねぇ侑太!! 明日の遊園地、
 待ち合わせは8時に駅ね!!」

「おぅ、わかった。」

「あっ! 後さ、ダブルデートね!!」

「おぅ、わかった。
 …って、えっ!? 2人じゃないの!?」

「うん、まぁメンバーは
 あたしが考えとくから。心配しないで!」

いやいやいや、聞いてねーッッッ!!

「ちょッ! 陽菜、待っ…。」

「侑太ー!! 帰るよーーー!!」

なんて破天荒な奴だ…。

陽菜の方を見ると
駿平と肩を組んでいた。

駿平…あの野郎…。

俺は荷物を持って走って
2人を追いかけると
駿平の頭を思いっきり叩いた。

「イッテーーーーッ!!」

駿平の声が校内に響いた。

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