あおぞらペンダント

なんとゆっくりした動きだ…。

メリーゴーランドに乗るなんて
何年振りだろう。

俺は女子二人と強制的に今、
メリーゴーランドに乗らされている。

駿平は外でケラケラ笑いながら
俺を見て写メを撮っていた。

あの野郎、後でただじゃおかねぇ…。

メリーゴーランドから降りると
駿平のケータイを取り上げ
写真を全部消去した。

その後はジェットコースターに乗ったり、
アイスを食べたりして楽しんだ。



そしてあっという間に日が暮れ、
辺りは暗くなり始めた。

別行動をすることになり、
陽菜と観覧車に乗ることにした。

観覧車も何年振りだろう。

「ねえ侑太?」

いきなり名前を呼ばれ、
俺はびっくりした。

「ん? 何?」

「今日はありがとね。
 連れて来てくれて。」

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