あおぞらペンダント
病院の待合室は
不気味なくらい静かだった。
俺のせいだ…。
あの時陽菜に駆け寄って
様子を窺っていればもっと
早く対処できていたかもしれない。
自分を責めていると、陽菜の両親が来た。
お父さんはスーツ姿だ。
おそらく仕事を抜け出してきたんだろう。
「陽菜は・・・? 陽菜は大丈夫なの?」
「今、診察中です。
申し訳ありません、
僕がもう少し早く気が付いていれば…。」
「侑君。自分を責めないで?
陽菜のことだから大丈夫よ。」
「そうだ、侑太君のせいじゃない。」
「でも…。」
「診察が終わりましたので、
お入りください。」
ドアの前に看護士が立っていた。
俺たちは中に入った。