わたあめの恋
梨花と3人の女の子は私を睨みつけどこかへ
いってしまった。

1人は残って私をじっと見つめていた。
水泳部で1軍の姫野 真美子だ。
水泳部なのに色が白くてとても可愛くて
1軍とは思えないほど性格もいい。

「くやしくないの?」
真美子が言った。

「え?何がですか?」
と返すと真美子がはぁーっとためいきをついて言った。

「あんただって亮介が好きなんでしょ?
 それなのに、2軍だからって諦めろだ
 なんてひどくない?あのバカ。」
といって、真美子は、梨花の出て行った方を
ソロリとみてこちらに目線を戻しほほ笑んだ。

優しそうな人だなと思い少し緊張がやわらいだ。

「でも、私が2軍なのは本当ですし・・・。」

「タメじゃん。敬語じゃなくていよ。
 亮介を好きになるのは人の勝手だよ。
 それにどうしても2軍ってことが気になるなら
 1軍になりゃいいんだよ。」

「えぇぇぇぇぇーーいきなり何を言うんで・・
 言うの?むむむむむむりりりっりりり・・・」

「手伝ってやるからさ!!よしおいで。」

そういうと真美子は立ち上がり私を
どこかへひっぱっていった。
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