Ⅰlove you.
『詩・・・・』
ハハハと乾いた笑いの茜。
「・・・・嫌いになっちゃヤダ」
これだけは、ハッキリと分かる。
私は迷惑をかけた。
唯でさえ仕事で疲れている茜。
なのに・・・
『詩・・・大丈夫だから。
俺は、大丈夫だよ?
あまり気にしないでな???
迷惑だなんて思ってないからな?』
私の心を読んでいる茜。
だから、
『それに・・・嫌いになんてならない』
見上げた私の目をまっすぐ見つめる茜。
『むしろ、詩が俺の側からいなくなる
んじゃ!!と思うよ』
「・・・茜クンこそ・・・
居なくなっちゃうんじゃないの?
お母さんとお父さんのように」
失うのが怖い。
優しいからこそ・・・怖いんだ。