先生と私

ふてくされたのか、なんなのか

よくわかんないけど…


どうやら帰るみたいだ。


―――――よかった。


そう思ったはずなのに…


そう思ってたのに…



俺は、沙穂の腕をつかんで

引きとめていた。


自分でもよくわからない

この状況…



バカな俺は、とんでもない事を…


「やっぱ、帰したくない」



―――取り返しのつかないことを…



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