それはたった一瞬の、
よもぎちゃんは一瞬目を見開いた後、申し訳なさそうに微笑んだ。
「申し訳ございません。私は洗い物の担当ですので」
そういうことならしょうがない…か。
納得しかけた所で、私は大きく首を振る。
本当に何様のつもりだ、私。
「私も手伝うよ!?だって私が食べた後のお皿もあるし!」
「いいえ、大丈夫です。藍火は柊と一緒に出かけて来てください」
「でもっ」
「お気になさらず」
何度も食い下がったけれどよもぎちゃんは手伝わせてくれそうになかった。
払いきれない罪悪感を抱えながら、私は渋々柊についていく。
だけど私はよっぽどひどい顔をしていたらしい。