それはたった一瞬の、
考えてみた。
釧奈が言ったことの矛盾に見合う答えを。
けれど出てこなかった。
出てくるはずも無かった。
だって、
「俺の臓器は機械仕掛けだ」
そんなこと、思わないでしょう…?
「いつ壊れるかもわからねぇ。ある時突然爆発するかもしれないし、いきなり機能が停止するかもしれない。
そんな中で、俺は生きてる」
瞬きも出来ない中で視界が滲むのはなんでだろう。
目を逸らしたいのにこんなに惹きつけられるのはどうしてだろう。