星が降った夜
冗談だと思った。

どーしても外せない用事があったから夜に会う約束して友人とは別れた。

待ち合わせ場所は彼とよく待ち合わせをした駐車場。

待ち合わせ場所までの移動中アタシは彼が自殺したなんて信じてなかった。
またいつものように車からあの笑顔でアタシを迎えてくれる。
そう信じて疑わなかった
だけど…

友人に会った時に彼はいなかった。

友人が連れて行ってくれた場所。
そこは彼が自殺した現場だった。

アタシもよく知ってる場所。

彼の家からもそんなに遠くない
だけどあまり人が来る場所ではない所。

星がよく見える所。

彼には当時、彼女がいたと聞かされた
とても仲が良かったコト
悩みがあるなんて誰も気付かなかったコト

自殺は衝動的なものだったらしい。

彼が自殺する前日に練炭を購入しているコト

前日にみんなで集まって遊んだコト

何もかも信じられなかった。

自殺の理由が見つからない。

友人は悲しそうに呟いていた。

忘れられない夜だった。
流れ星がたくさん降る夜だった。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop