白雪姫の物語
「‥‥」
なんか、眠たくなってきた‥
ぼーっとしてきた‥
熱、下がってないのかな?
「‥体温、測る?」
「‥一応‥」
測っておいた方がいいのかな?
「さあ、あなたは授業に戻りなさい」
「そうですね、先生
姫をお願いしますね」
「‥当たり前じゃない」
「‥‥38.7‥?」
下がってるのか?
でも熱あるよね‥
「‥もう一回、寝た方がいいわ」
「‥そうします
じゃあ、またね、真君」
「はい」
「‥‥」
なんか、先生と二人っきりってすごく空気が張りつめてる気がする‥
「‥あの子って、新藤君?」
「はい、そうですけど‥」
なにかあるのかな?
けど、やっぱり真君は人気者だなー‥
先生にまで知られているなんて
「‥あなたにベタ惚れみたいね」
「え、なんででしょうか‥?」
「だって、かなり走ってきたじゃない」
‥そうなんだ
全然、気づけてなかった‥
「あなたには、もったいないわね」
「ですよねー」
「‥好きなの?」
「‥‥解らないんです」
申し訳ないなー‥
って、思うんだけど
「‥‥そう」