白雪姫の物語
真君は、私に歩幅を合わせてくれている
‥‥歩きやすい‥
「‥‥‥ねぇ‥
少し、聞いて良いかな‥?」
聞きたいことが有った
「?何?」
「‥‥‥あのね、なんで‥
私なのかな、って」
なんで、私を好きになってくれたの?
「‥‥そんなの、姫が好きだから」
‥‥‥あ、今気づいた
真君って、私のこと
姫
って呼んでる
っ‥‥そっか‥‥
「私を‥好きになってくれてたんだ‥‥」
白雪姫じゃなく、私を‥
「‥?姫、大丈夫?」
「‥あのね‥」