白雪姫の物語
「‥イケメン君、本気なのかい?」
おい、なんで娘の話は信用しないんだ
「ええ、もちろん!」
‥なんか真君のキャラが変わってきてないかい?
「‥‥嘘じゃないみたいね‥」
お母さんまで‥娘よりも、真君を信じるんだ!!
「‥‥」
もうそろそろ、拗ねちゃうよ、私
「‥姫?どうしたの?」
「‥何さ、なにさ
真君ばっかり‥」
「え?」
「‥なんで、私のことは信じてくれないのよ」
うう、なんかぐるぐるする‥
熱、完璧に下がったわけじゃなかったのか‥
「姫、顔が真っ赤‥」
「‥う、う」
なんか、だめだ
熱い‥
「‥姫、あんた熱出てるんじゃない?」
さすが、お母様、うん、拗ねるのやめよう
「お父さんは、許してないから」
「え!?姫~」
「‥‥ふん」
お父さんは、なんだかんだ言っても私に甘いのだ
「‥‥」
横になりたい‥
「‥!?」
ふわりと軽くなる
「‥姫の部屋ってどこ?」
お姫様抱っこなんて、人生初めて
‥なんか、真君が王子様に見える‥
「‥‥王子様‥」
‥私が、白雪姫だから?
そんなのいいや
だって、幸せだもん