白雪姫の物語
隣にいる、真君をちらっと見る
「姫は、白雪姫だよ♪」
にこやかに笑った、真君が居た
きっかけは、おとぎ話らしいし‥
その話を聞いたときは、恥ずかしかったけど
「‥そっか
姫は、白雪から逃げられなかったのねー」
そういって、香苗は自分のおなかを撫でる
‥香苗のお腹は膨らんでいて、命が宿っている
「何時、生まれるの?」
「んーあと一か月くらいかな?」
‥早いなー‥
「ところで、ゆー君は?」
「‥仕事」
「そうなんだ」
仕事熱心だなー
「だってね!!
この子のために、お金貯めるんだって、私のこと放置なのよ!?」
「‥香苗‥何かあったら、私に相談するんだよ?」
一人で悩んで、鬱にでもなってしまったら悲しいから
「うん、ありがとう」
「‥姫、子供って欲しい?」
「‥まだ‥二人の生活がいいかも‥」
まだ、いいかな
真君と一緒に二人で住んでいたい
「そっか、ふふっ」
「‥幸せそうで、何よりよ」
「ありがとう」
「大丈夫、姫は俺がこれからもずっと
ずっと、守っていくから」
幸せだなー、顔がにやけてしまう
「それじゃあ、またね」
「うん、また来てねー」