伝説
鈴ちゃんと理事長室を出て下駄箱に向かい最中にも視線をそらす人達

「あ、神澤さんだ〜俺と寝ないかな?金無いけど技あるし、噂じゃさ〜」

「馬鹿だな、エンコーしてんだから技はお前より上だって」

「んじゃあさ声かけてさ
『俺達と愉しまない?』って」

私を見て軽薄な笑顔で話す馬鹿共

「鈴ちゃん行こ「姫様を侮辱したやつは…」

鈴ちゃんが切れてるし〜

「鈴ちゃん術は禁止だから」
「姫様術は使いませんよ〜約束したので…
でも家で愚痴って別の…」

「鈴ちゃんはあんな馬鹿の発言なんて聞かなくても良いから
原因の勘違いした馬鹿達が今鎮静させようとしているから」

不服そうな顔をしているが

「姫様がそういうならは我慢をします
何か考えがあるのでしょうから
早くいきましょう」

手を引っ張って行く姿が可愛い

「あ、理桜ちゃん今帰り?
テスト早く書いたのにまだいたんだ
朝楽しみにしてたし、もう帰ったのか…って、隣の子が妹のような子?」

仲間慧が話かけてくるから

「はい、妹分の安部清明です、鈴ちゃんクラスメートの仲間慧さん」

驚いている仲間慧

「初めてまして
安部清明こと安部鈴音と申します
仲間慧さんはひ…理桜様に無礼は…すいません癖なので気にしないでください」
仲間慧は戸惑いながら

「えっと清明って君で理桜ちゃんが待ってたのは君で
あれ?鈴音とも言ってたし」

慌てながら整理しようとしてる

「慧殿は悪意が無いですから、鈴音を名乗りました
あ、清明は私の家の当主を表す名前ですが学校以外の人は余り知らないんです
身体の名前でも呪うのには十分効果ありますし」

さすが〜

「慧さん、急いでいますので
鮎沢真さん達には後一週間だとお伝えください」

そう言い残し鈴ちゃんとその場を後にした
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