伝説
最近静君は君尋君をひろ兄と呼ぶ

にーにと呼んでいた頃は遥か昔の
ような気もする

「静君はご飯食べて

君尋君は一応体温測って」

静君は椅子に座りご飯を食べ

「りー姉、熱は無いと…」

クローゼットから救急箱を探す

「一応だから」

クローゼットに救急箱を入れたの
はあまり使わないからだがすぐに
わかる場所に置いていた

「はい、じっとして」

君尋君の耳に体温計を付けてすぐ

「熱は無かったけど…」

最近の体温計は早く正確だが
君尋君達はまだ子供

…君尋君はしっかりしすぎて子供
だって忘れそうだが

「熱出たり、体が変ならメールで
早く帰って来るから、」

琉稀は今日執事の研究会がある為
(任意参加だが楽しみらしい)休み

琉嘉も学校だし…

体調が変化が大きい

「小児科の先生呼ぶ?」

一応医師免許もあるし見れるが

「大丈夫だって、安心して」

君尋君は笑いながら言う

「ご飯食べたら行ってらっしゃい
心配しすぎだからさ、」

君尋君はご飯を食べているし

「僕はご飯食べたし
りー姉心配ばっかだとひろ兄が、
不安になるよ」

確かにそうだが…

「りー姉、朝足りる?」

今日はコーヒーと食パン半分だけにした

「んー、静君は全部食べたね」

曖昧に返した

「静君行くよ
君尋君、ゆっくり休んで」

家を出て、静君を保育園に送り、
学校に向かう
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