伝説
美音先輩は少し頷いた
「まず、我が義兄と貴女の関係ただの近所では無いでしょ?」

「当たり、でも貴女が思う琉羽が花さんに対する裏切りではないわ」

私が答えたらまた美音先輩は
「では次、何故貴女は姉を花と呼ぶのか」

「琉羽がそう読んでいたから」

そう言うと美音先輩は立ち上がり
「姉を…家族でも無いくせに、義兄を…姉を馴れ馴れしく呼ばないで」

「…ごめんなさい、」

…家族でもない他人、付き合いが長くても嫌だと感じたら謝るしかない

家族と思っていても他人だから新しい家族がいる琉羽には邪魔かもしれない

…もし、家族と一緒にいれたら幸福だったかもしれない

琉羽には家族がいる、私にはいない

いない私は…

「…すみません、招待しておいて申し訳ありませんが今日は…」

「わがままね、少し怒鳴ったから帰れなんて」

すみません、となんとか言い、

「る、氷川さんも今日は帰ってください、」

つい、怒鳴ってしまった、

…ごめんなさい、明日には自信がある、理桜に戻るから






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