伝説

「名前を教えてくれないか？」

天岡卓が二人に聞いたら

「間君尋」「間静」

天岡卓がそうかと言うと二人を抱きしめた

「君尋くん、静くん君達は必要だから生まれて来たんだ」

優しく語る天岡卓に対して

「大人の嘘には興味ないよ

おじさんはあいつの父親として謝っていたいだけ

俺達が子供だから言っている

子供だって馬鹿にするな」

君尋君が天岡卓を押した

…大人よりしっかりした子供
自分達を守るために必死な

「大人が大切なのは自分達家族だけだろう」

静君を抱きしめて天岡卓からの距離をとる

「大人は自分の家族より自分の都合を…自由を取る」
憎む目をしていた

「俺達だって自由が欲しい」

「力が欲しいんだよ」

憎む瞳から涙を流す君尋君

「二人は海外に向いてない？」

「俺もそう思うな、君尋は賢いからとくに」

「提案してみようか？」

「好きにしろ」

八尋さんとこっそり話していた

「君尋君、ここではない場所に行きたい？」

君尋君はこちらを向き力強く

「行きたい
力が欲しいから…」

君尋君達が頷いたから

「一年、ここで勉強して

そうしたら世界を見せてあげる

知り合いがいない、孤独もある

それでも行きたい？」

「行く」

君尋君が頷いた

「静君は？」

静君の答えはわかっているけど

「にーについていく」

静君は決意の眼差しで返した

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