。☆+金髪ヴァンパイア+☆。

王子様の正体




い、一体何があったの?!






「はぁ……最悪」




大きくため息をつくと、
私の方を睨む






「落ち着いて聞け
ぼくはヴァンパイアだ」




「ぇ…………?」






ヴァンパイアって…


絵本とかに出てくる、
吸血鬼って奴……?





ど、ドラキュラは、
マント付けてて
夜起きるんじゃないのっ?!







「あ?何それ」







違うの…?





「西洋の妖怪だとか
太陽に弱いとか………

所詮人間の噂だ

当たっているのは…
血を飲む事くらい…だな」







そういって、ニヤリと笑う
氷牙くんは、血の付いた手で
私の首をなぞる







「ゃっ…それ、誰の……?」





そう、この血は一体…何?





「ああ、我慢出来なくて
自分のを吸ったんだけど…

まずいし止まらなくて…」





な、なるほどね……



ってこのままじゃ
私が殺されちゃう!!

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