。☆+金髪ヴァンパイア+☆。








目の前の光景に驚き、
つい口から声が漏れる






「ひっ……きゃああっ!」







だって私の前には…




血に染まったベッドと




血を舐めて紅く染まる…





氷牙くんが居た









「叫ぶな」



「ん、ぐっ…んん…」



すぐに口を塞がれ、
声が出せなくなる






「んんー…んっ……」




苦しいってばっ!!



息……出来ない……






辛くて涙がこぼれる






すると、ちょっと驚いたのか、
手を離してくれた






「悪い……でも、
声は出すんじゃないぞ」






私は声すら出なかった



目の前の赤い光景に……




瞳が冷たく輝く氷牙くんに…




恐怖を感じていたから


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