REAL HOPE Ⅳ



レツの瞳が真っ直ぐ私だけを捕らえる。


そして気が付くのは、レツのジャンパーの隙間から見えるキラリとした物。

私が誕生日にあげたあのネックレス。



レツはずっとつけていてくれたんだ。ずっと離さないでいてくれたんだ



「なぁ、」


近くにいたレツが一歩踏み出した事によって、さらに距離が縮まる。



そして私の右手をギュッと握った。




「もう離れんじゃねぇよ」





< 171 / 281 >

この作品をシェア

pagetop