REAL HOPE Ⅳ
レツは小さく溜め息をつくと
「風神を恨んでる奴らなんて腐るほどいる」
「…………」
「だからだ、」
「………」
「だから一度俺らと関わった以上、お前が狙われる可能性だってある」
『案の定狙われたしな』最後にレツはそう続けた。
なるほど……、だからあの日。丁度一週間前のあの日、ツカサとシュウトは私の後をつけて来てたんだ…。
あれは偶然でも何でもなく、レツや皆が私の知らない所で私を守っててくれたんだ。