REAL HOPE Ⅳ
「私、帰るね…」
「え…でも大丈夫?」
「平気」
歩き出す私の後ろをみすずが追うように付いてくる。
「うちん家すぐそこなんだけど来ない?」
気を使ってくれているのか、心配してくれているのか…
「本当大丈夫だから…」
「だけど心配だし…、あ!!じゃあミサキ君に向かえに来てもらったら?」
みすずは私がレツと何かあったと気が付いているのか、それともたまたまなのかミサキの名前を口にする。