REAL HOPE Ⅳ
もしかして私達に終わりが来るんじゃないかと…父と母のように一時の愛で終わるんじゃないかと、
だから………
私に声をかけたハルマと同時に立ち上がるレツに、立ち上がるくせに私を送ってくれないレツに
無性なほどに切なさが込み上げた。
「また明日な、ジュン」
「…………」
レツが分からない。
一体今何を考え何を思っているのか
何をして何をその先に見ているのか………。
「うん…」
だけどそれを言葉に出来ない私はどこまでも臆病で弱い。
「ねぇ、ハルマ……」
こうしてハルマと二人っきりになってからしか聞き出せない私は、どうしようもなく弱い