REAL HOPE Ⅳ
「俺はお前しか見てねぇ」
「………」
「今までも、この先も」
泣きたくなった。レツが愛しすぎて、大好きすぎて。
たくさんの愛をくれるレツを。
大丈夫だって
安心しろって……、
そう言ってくれるレツを、私は信じなくちゃいけない。
こんなにも幸せをくれるんだから
こんなにも温もりを感じられるんだから
「言っとくけど、寂しいと思ってんのは俺も一緒だ。不安なのはお前だけじゃねぇぞ」
無愛想でぶっきらぼうだけど、優しくて真っ直ぐなこの男に
普段見せないような不安気な瞳を揺らすレツに
「……レツ……………………愛してる」
私だってそれと同じぐらいの愛を伝えなくちゃいけない。