REAL HOPE Ⅳ
出てきたらどうするのじゃない……
出てこないわけがない。
ガチャリっ
インターホンが鳴って、普通スルーするはずがない。
「………」
「………」
出てきたのは、何故か玄関に立ちすくむ私を見て「何してるんだ?」って感じで驚いた様子のお父さん。
「こんにちは」
そんな沈黙を破ったのはレツだった、
お父さんはドアの影で見えていなかったのか、いきなり私の横に立ったレツにビックリしたように目を見開いた。