REAL HOPE Ⅳ
「一年前からです」
それに冷静に答えるレツは何だか凄く大人に見えた。
「……てくれ…」
少しの間の後聞こえてきたお父さんの声はあまりに小さくて、
だけど
「私はジュンの幸せを誰よりも願ってる。幸せにしてやってくれ」
なに……言ってるの……
どうして私をいらないと思ってるはずのお父さんが……
私の幸せを願ってるの……
唖然と立ちつくす私の目の前で、お父さんがレツに頭を下げていた。