REAL HOPE Ⅳ



お父さんはしばらくして頭を上げると

レツに向けていた視線を今度は私に移し




「今まで辛い思いをさせて悪かった…母さんの事で寂しい思いをさせてるお前に顔向けが出来なかった……私のせいで…本当にすまない」



そう言って次は私に頭を下げるお父さん。


私達はもっと話さなきゃならない事がたくさんあったんだと思う。




もっともっと、色々な事を話していたら……もっと違った人生になっていたのかもしれない。




こうやってすれ違う事も無かったのかもしれない。




< 274 / 281 >

この作品をシェア

pagetop