REAL HOPE Ⅳ



「ジュンちゃん、」



ハルマがもう一度私の名前を呼ぶ。静かに…できるだけ小さく…



「ジュンちゃんは幸せにならなきゃダメだ。」



「……し…あわせ…」



私から一番遠い世界。一番近付いちゃイケナイ言葉



「ジュンちゃんはもう一人じゃない。一人で暗闇を歩く必要だって、辛い道を選ぶ必要だってない」




…………一人じゃない



「ジュンちゃんを見てるとね、俺も何だか変われる気がするんだ。いや、もう変わったかな」



なんて笑うハルマは、「だって俺、他人にこんなお節介言うような奴じゃなかったし」と続けた。


「もっと自己中になって良いんだ。自分のために生きていいんだ。もっと……もっともっと自分を大切にしていいんだ」






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