罪な恋はダメですか?
目を開けると、目の前には大地の姿はなかった。大地は自首したんだ。あったのは、警察の人の姿だけ。土手の上にパトカーがみえた。
私はとっさに走っていた。
「大地、大地いかないで!」
「愛美…ばいばい。」
そういい残して君は私の目の前から姿をけした。
「中野 愛美さん?」
「はい…」
「今、山田 大地君を逮捕したよ。大変だったね。」
違う…。違うよ。大地はなにも悪くない。悪いのは私なのに…。やっとずっと一緒かと思ったのに…。置いてかないでよ…。
私の握りしめた拳のなかには、指輪1つ、輝いていた。