君smile。
「傷つけるくらいなら…
はじめから、思い出なんていらない」

優衣は呆然としていた。
優の心にある悲しい思いが、
なんとなく伝わった気がしたらしい。


ーお前って重いな。
恋愛なんてそんなものだろ。

優には渡瀬の返事がなんとなく
分かる気がしていた。

失敗した、と思い目をつぶる優。


「ま、それが普通だよな」
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