君smile。

まわりもニヤニヤな目で見ている。
優は恥ずかしくなり、その場から逃げた。

いや、逃げようとした。

優を手をつかんでいた。

ー渡瀬の手が。

「え」
「渡邊…」

前を見ていたため、渡瀬の表情は
見えなかった。

動く事も出来ないし、戸惑う優。

「おらーっそこ、何やってんだ!
いちゃいちゃするなら外でしろ!」
先生の声。笑う皆。
すると渡瀬は手を離した。

「すいませーん!」
そして走って行ってしまった。
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