後悔
なにも言おうとしない優衣

ただ、俺に悲しそうな顔や何か言いたそうな顔をするだけ




…何か言いたい事があるんなら言えよ


…お前が言えば浮気なんてすぐにやめるから


…お前の事抱きしめるから


…ごめんって言うから


そんな俺の思いと裏腹に優衣は何も言わない


ただ小さく、切なそうに


『……蓮』と俺の名前を言うだけ他には何も言わない



その時の俺はその小さな小さな声までも無視したんだ



もし、神様が居るんだったら



この時の俺に



『ん?なに?』って笑顔で言わせたい



でも、それは叶わない







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