【短編】さくら、咲く。
その時─
ガラガラッ
突然、ドアが開いて
「あーっ!!ミキ!!やっと見つけた!!」
親友の茜が飛び込んで来た。
一瞬、何が起きたのかわからない。
「あ…茜…?」
呆然と立ち尽くすあたし。
「ちょっと、何寝ぼけてんのよ!?卒業式始まっちゃうでしょ!!ほら、楽器持って行くよッ!!」
そう言って、フルートが入っているケースをあたしにしっかりと持たせる。
まだ状況が飲み込めないあたしは、
「う、うん…」
と生返事をしたまま、茜に手を引かれて体育館へと走った。
頬の涙を、手で拭いながら…。
ガラガラッ
突然、ドアが開いて
「あーっ!!ミキ!!やっと見つけた!!」
親友の茜が飛び込んで来た。
一瞬、何が起きたのかわからない。
「あ…茜…?」
呆然と立ち尽くすあたし。
「ちょっと、何寝ぼけてんのよ!?卒業式始まっちゃうでしょ!!ほら、楽器持って行くよッ!!」
そう言って、フルートが入っているケースをあたしにしっかりと持たせる。
まだ状況が飲み込めないあたしは、
「う、うん…」
と生返事をしたまま、茜に手を引かれて体育館へと走った。
頬の涙を、手で拭いながら…。