綺麗なお兄さんは好きですか?
バタバタと階段を降りてリビングに入る
「おはよう博孝。」
新聞から目を離さず珈琲を片手に持つ父に微笑む
「おはよう、父さん」
「博孝が寝坊するなんて珍しいわね」
キッチンで朝食を作りながら話す母に少し拗ねたように頬を掻いた
「ね…寝坊じゃないし」
家の中に笑い声が響く
この時間が僕は好きだ
「ところで博た……………」
新聞から僕に視線を移した父は固まってしまった
「ん?なぁに?父さん」
「お…お前、本当に博孝か?」
「何?どうしたの?……って、えぇ?!」
キッチンから出てきた母も固まる
な…なんだよ二人とも
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