綺麗なお兄さんは好きですか?
「……ん」
色々考えているうちに寝てしまったのだろう
辺りはもうすっかり夕日に染まっていた
グゥッとお腹が鳴る
昼ご飯食べてないしな
さっさと家に帰ろう
そう思い体を起こすと保健室の扉が開かれた
「先生ー?」
可愛らしい声が室内に響く
この声には聞き覚えがある
僕を散々馬鹿にした奴だ
確かめるべくベッドを降り囲うようにあるカーテンを開けた
「…………。」
バチリと目が合う
するとソイツは顔をしかめた
間違いない
コイツだ
―皆本 凜
僕のクラスで一番の美人
そして僕の幼なじみ
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