苦恋



「り゛さ〜
ありがとっ、だいすきっ」

私は、涙と鼻水でぼろぼろの顔で梨沙に抱き着いた。

「ちょっ、きたないよ〜
鼻水Yシャツについちゃ ったよ〜」


怒りながらも、涙でぐちゃぐちゃの私の顔を拭いてくれた。


梨沙は、一見冷たそうに見えるけど
実は、すっごくやさしいんだ。

高校の入試のとき筆箱を忘れて困ってる私に、


「大丈夫?」って優しい言葉をかけてくれた私の自慢の親友なんだ。
< 3 / 14 >

この作品をシェア

pagetop