飛べない小鳥
過去の記憶
私は沙紀
現在の夢−−−−
理学療法士
そんな私は人には言えないことがある
それは私にも大きすぎて、
抱えきれそうにもなくて
今、苦しんでいる
だから、みんなに伝えたいんだ
もしかしたら、またあの人に会えるんじゃないかと………
そう、願ってしまう私は愚かなのかな??
私は、12月25日に生まれた
丁度、クリスマスの日
外は寒い中−−−−
私は初めて声を言ったのだろう
看護たちの目の前で
‘おぎゃあ’と
その当時の体重は知らない
だけど、その時はちゃんと両親がいた
私の記憶にはない
だけど、いたらしい………
当時の私はまだ知らない
それは、大分後でのことで知ったのだから
18歳で私を産んだ母と私の記憶にない父
その二人が私の親
二人はお互い好きだったのだろうか??
それを今は聞くことは出来ないけど…
だけど、もしそうなら私たち家族はどんな未来があったのかな??
今よりも幸せなのだろか
けれど、実際は私が生まれた数年に別れたらしい
16の母と私を残して……
でも、本当に残したのだろうか
本当は、私のことでもめたのだろうか
私の知らないことを知っているのは今、一緒にいる母親だけ
けれど、世間の目があった
そう、ありすぎた
現実はそんなに甘くはなかったから
だから、
私は母方の祖母と叔母に預けられた
私の戸籍まで移して………
今まで一緒だった家族が3つに分かれたんだ