寂しさを埋めて
突然すぎる嵐
__う…そ………
始業式を無事に終え、新任式へと移った体育館。
各クラスごとに整列している中で、藍希は壇上を呆然と見つめ続けた。
そこには、すごくよく知っている姿が…。
「…続きまして、宮澤 淳 先生です。
宮澤先生は昨年大学を卒業され、教員免許を取得されました。
まだ不慣れなことも多いかと思いますが、しっかりとされた良い先生になられると私は思っています。
教科は世界史を担当されます」
校長先生からの紹介を終えた後、淳は生徒に向けて__藍希に向けて、礼儀に則った深い礼を一つした…。
__淳兄、が…先生……!?