裏切り~信~

悪口

水泳は5時間目。

もう少しで昼休みが終わるので、更衣室に向かった。


少し早かったらしく、

中からは女子の会話がはっきりと聞こえた。


「涼ってウザいよね」
「だよね!!」
「てか、マジ死んでほしいっ」

声から、誰が言ってるのかもはっきり分かった。

海… 彩… 菊――・・・


三人の会話をしばらく聞いていたら

「トイレいってくる」

と、海が言った。

海が言うと、2人も
「あたしも!」「ウチもいくー」

と言って、こちらに向かってきた。


僕は隠れようと視覚に入らない、角に隠れた。

メグは「どうして隠れるの?」という顔をしていた。


海「あ、恵…」

菊「早いねー」

恵「そう?」

彩「うん、あっ トイレトイレ!!」


そう言うと3人は行ってしまった。

どうやら僕には気づかなかったらしい。


恵「早く着替えよう!」

涼「うん…」


僕はこれほどに無いくらい、凹んでいた。

メグはわざと?って思えるくらい明るくふるまってくれた。


プールの間、彩と海と菊が話しかけてきても

メグがフォローしてくれて、

僕は何とか話さずにすんだ。


コレが本当の友情なのかな?

ジャ… 今まで彩と菊と築き上げてきたのは…

  ――・・・何?
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