シャボンの国 -the land of soap bubbles-
***
「ねぇ、兄上?」
「うん?」
「最近ね、母上の様子がおかしんだ。何だか元気が無いって言うか…。前みたいに魔力が出ない事何も言わなくなったんだ」
「…そっか。よかったじゃん、変なプレッシャーなくなって」
「そうだけど…。それだけじゃないんだよ?城の皆も何か変なんだ。すごく気を遣ってくるのがわかるっていうか…、それに外に出ちゃいけないなんて変だよ」
心配そうにこちらを見やるリルにカイルは出来るだけ笑って答えた。
「何か変な動物がシャボンの森で出たんだってさ。だからソイツが捕まるまでの辛抱だよ」
あの日から城の皆がリルに対しての態度を変えた。
表面上はそのままに。
だけど、魔力が無いというリルと皆どう接していいかわからないのだろう。
「ねぇ、兄上?」
「うん?」
「最近ね、母上の様子がおかしんだ。何だか元気が無いって言うか…。前みたいに魔力が出ない事何も言わなくなったんだ」
「…そっか。よかったじゃん、変なプレッシャーなくなって」
「そうだけど…。それだけじゃないんだよ?城の皆も何か変なんだ。すごく気を遣ってくるのがわかるっていうか…、それに外に出ちゃいけないなんて変だよ」
心配そうにこちらを見やるリルにカイルは出来るだけ笑って答えた。
「何か変な動物がシャボンの森で出たんだってさ。だからソイツが捕まるまでの辛抱だよ」
あの日から城の皆がリルに対しての態度を変えた。
表面上はそのままに。
だけど、魔力が無いというリルと皆どう接していいかわからないのだろう。